魚の骨が刺さったらどうすればいい？

2023年8月25日

はじめに

こんにちは、Freppa（フレッパ）広報担当です。
フレアサービスのFreppa（フレッパ）は、おいしさにこだわる高齢者・介護・福祉施設向け給食サービスです。
管理栄養士監修の献立を再加熱するだけの簡単なチルド製法（クックチル）を用いることで、添加物フリー。食味と栄養の劣化を防ぎ、健康でおいしく手早い給食を提供しております。
配食だけではなく、セントラルキッチンの導入をはじめとした施設の厨房改善も承っております。

皆さまは、口や喉に魚の骨が刺さった経験はありますか？
喉に魚の骨が刺さった場合、よく「ご飯を丸飲みする」という対処法を耳にしますが、実は危険です。
今回は、魚の骨が刺さった場合の正しい対処法と、間違った対処をすることによるリスクについてご紹介します。

魚の骨での受診は意外と多い

魚の骨が喉に刺さったと病院を受診する方は意外と多いと言われています。

日本では昔から魚をよく食べる文化が根付いていることから、魚の骨が喉に刺さるケースは少なくありません。
特に骨が刺さりやすい魚はアジ、ウナギ、サケの順とされ、家庭でよく食べられる魚の骨こそ喉に刺さりやすい傾向にあります。

また、地域によってよく食べられる魚の種類が異なります。
北海道ではカレイやホッケ、東京ではウナギやアジがよく食べられます。
つまり、どの地域でも魚の骨が刺さりやすいことには変わりありません。

魚の骨が喉に刺さったことで病院を受診した患者の年齢層の94％が10歳以下です。
中でも特に1歳児の受診が非常に多いと言われています。
1歳になると自分で様々な物を食べることができますが、自分で魚の骨を取り除くのは難しく、そのまま飲み込んでしまうことから、喉に骨が刺さりやすいのです。

骨が良く刺さる場所はどこなのか

魚の骨は扁桃腺によく刺さりやすいです。
子供は大人よりも扁桃腺が大きいため、より骨が刺さりやすくなっています。
魚の中でもアジやウナギは、小さく細い骨を持つため、口の中に入っても気づきにくく、取り出さないで飲み込んでしまいがちです。
また、細かい骨は扁桃腺や舌の後ろ側に刺さりやすいですが、サケやブリ、サバといった長く硬い骨は、食道の入り口に刺さりやすいと言われています。

魚の骨が刺さったら気付けるのか、また放置するリスク

魚の骨が喉に刺さると、喉の痛みや嚥下痛が起こります。
しかし、子供の場合は魚の骨が刺さったことに気づかないことが多く、本人から異物感などの訴えがない場合は誰も気付かずに過ごしてしまうことも。

魚を食べた後、いつもよりもよだれが増えているなどの変化がないか注意してみてください。
もしかすると、お子様は魚の骨が刺さったまま放置している状態になっているかもしれません。

子供も大人も、魚の骨は自然に抜け落ちることがほとんどですが、深く入り込んでしまうこともあります。
魚の骨が刺さったまま放置すると、腫瘍や食道穿孔を引き起こすこともあるため、痛みが引かない場合には病院を受診することをおすすめします。

ご飯を丸飲みするのはNG？

ある病院では、魚の骨が刺さった患者の約70％がご飯を丸飲みしていたと報告されています。
しかし、魚の骨が喉に刺さった際にご飯を丸飲みしてはいけません。
ご飯を丸飲みすることで骨が深く刺さり、見つけることが困難になる可能性があるからです。
自然に抜け落ちるはずだった骨が、出血などの合併症を引き起こして、緊急処置が必要になる場合もあります。
魚の骨が刺さったと思ったらむやみに刺激するのは控えましょう。

魚の骨が刺さった場合、まずはうがいを試してみてください。
うがいをしても改善しない場合は、専門の機関を受診し、早めに取り除いてもらいましょう。