夏場の食中毒の注意喚起

2021年5月17日

皆さん、こんにちは!
Freppa(フレッパ)広報担当です!

 

夏が近づくと、気温の上昇に伴い食材の管理が気になりませんか?

特に日本の夏は高温多湿、細菌から食品を守る保管場所や保存方法に悩む人も多いのではないでしょうか。

 

とはいえ、実際どのような点に注意すればいいのか、具体的に食中毒を防ぐ食材の管理方法についてはあまり知られていないようです。

 

この記事では、夏場に起こりやすい食中毒の原因や気をつけたい細菌の種類、そして食材に関する注意点などについて解説します。

 

👉食中毒が発生しやすい時期と原因

 

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食中毒は、6月〜9月頃までの高温多湿な状態が続く時期に多く発生します。

 

食中毒の原因となる細菌の多くは、ジメジメした湿気の多い場所を好みます。そのため湿度が高い梅雨を境に食中毒を発症するケースが増え始めます。

 

さらに、「夏バテ」などで体の抵抗力が低下したり、過労や寝不足などで体力が落ちたりすることなどの要因も考えられます。

 

また、細菌がついても見た目や味の変化がわからないことから、

「細菌をつけないこと・増やさないこと」

を普段から心がけることが大切です。

 

👉食中毒の種類と特徴に要注意!

 

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夏場の食中毒で特に気をつけたいのが、細菌性の食中毒です。

 

細菌は高温での加熱や低温に弱いと思いがちですが、中には加熱に強く冷蔵庫の中でも増殖する細菌も存在しますので、注意が必要です。

 

(1)発生件数がもっとも多い「カンピロバクター」

カンピロバクターは、家畜やペットの腸管内に生息している菌で、発生件数が一番多い食中毒です。

 

多くは自然に治りますが、なかにはギラン・バレー症候群を発症することがあります。

 

加熱すれば菌は死滅するため、十分な加熱をして感染を防ぎましょう。

 

(2)加熱に強い「ウェルシュ菌・セレウス菌」

ウェルシュ菌はカレーなどの大量調理、セレウス菌は米飯や麺類などに存在します。

 

ウェルシュ菌とセレウス菌は、芽胞という硬い殻の中で生き延びています。そのため、高温で加熱しても死滅することはありません。

 

調理後すぐに食べるのであれば問題ありませんが、50℃を下回ると増殖しやすくなります。

 

すみやかに冷蔵庫に入れるなどして冷やすと菌の増殖を防げます。

 

(3)低温に強い「リステリア菌」

リステリア菌は、加熱殺菌をしていないナチュラルチーズやスモークサーモン・生ハムなどに存在します。

低温に強く、冷蔵庫で冷やしても増殖します。

 

リステリア菌に妊婦が感染すると、胎児にも影響が出てしまう可能性があります。

そのまま食べることは避け、必ず加熱して食べるようにしましょう。

 

👉細菌に感染しないための注意点

 

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普段の生活環境の中でも、食材に細菌をつけないという心構えが必要です。

 

(1)食材の購入と保存方法

食材を購入する際には、まず賞味期限・消費期限の表示を確認しましょう。

肉や魚などの生ものは、汁が漏れないように一つずつビニール袋に入れ、できれば保冷剤や氷などと一緒に持ち帰ると安心です。

 

冷蔵・冷凍食品や生鮮食品は、買い物の最後に購入し、買い物を終えたら寄り道せずにまっすぐ帰宅。

 

帰宅後は、要冷蔵・要冷凍の食材を直ちに保管します。その際に、冷蔵庫や冷凍庫に詰めすぎないように気をつけましょう。

 

肉や魚などは、汁漏れを防ぐためにもラップやビニール袋などでしっかりと包んで保存しましょう。

 

また、冷蔵庫や冷凍庫の扉を開閉する頻度が多いと庫内の温度が上昇し、鮮度が落ちてしまいます。

日頃から開閉の頻度を減らすことを心がけることが大切です。

 

(2)調理の下準備と調理中の注意点

食材を扱う際には、調理前はもちろん調理中にもこまめに手洗いすることが重要です。

 

台所は「清潔」を心がけ、タオルや布巾などが汚れたら取り替えるなど、常に清潔なものを使用しましょう。

 

包丁・まな板は肉や魚を切った後は、綺麗に洗って熱湯をかけておきます。できれば野菜と肉・魚はまな板を使い分けることをおすすめします。

 

肉や魚を加熱する場合は、中心までしっかりと火を通すことが重要です。

 

(3)食事の際の注意点

調理するときだけではなく、食事の前にも石鹸で綺麗に手を洗いましょう。

 

料理を盛り付ける食器は清潔なものを使用し、出来上がった料理は長時間室温に放置しないで食べるようにします。

 

残った食品は清潔な容器に入れて保存し、時間が経ちすぎたものは、食べずに廃棄しましょう。

 

👉夏場に気をつけるお弁当づくりのポイント

 

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お弁当は、調理してから食べるまでの時間が空いてしまうことから、菌の繁殖を抑えるメニューの工夫が必要です。

 

(1)しっかり加熱する

牛肉や豚肉を加工する段階で病原性の細菌が付着する場合がありますが、高温で加熱するとほとんどの細菌は死滅します。

 

お弁当には肉に限らず魚や卵、ミートボールやハンバーグなどの加工品も同様にしっかりと加熱することを心がけましょう。

 

(2)食材に気をつける

お弁当は、高温多湿な環境の中で時間が経つにつれて、食中毒が起こりやすくなります。

 

特に水分を多く含む果物や生野菜、時間の経過により水分が出やすい和えものなどはお弁当には避けるのが無難です。

 

(3)殺菌・防腐効果のメニュー

大葉や梅干し、わさびやショウガ・カレー粉などの香辛料、酢などは菌の繁殖を抑える効果が高く、殺菌・防腐効果に期待できる食品とされています。

 

盛り付けにはアルミカップなどの仕切りカップを使用し、さらに長時間の保管には抗菌シートと保冷剤を併用するとより安心ですね。

 

👉まとめ

 

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食中毒の発症は、その人の体調や健康状態によって左右されるとも言われています。

 

胃腸が弱ってる人や、抵抗力が弱い小さい子供やお年寄り、過労による体力が落ちている人などは食中毒にかかりやすく、重症化する恐れもあります。

 

食中毒予防のポイントを理解し、日頃から規則正しい生活を送り免疫力を高めることを心がけて、暑い夏を元気に過ごしましょう。

 

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