要介護者がいる家の防災について

2022年6月10日

2022年6月10日金曜日

皆さん、こんにちは!
Freppa(フレッパ)広報担当です!

日本は地層などの関係から非常に地震の多い国だと言われています。
地震は揺れによる土砂崩れなどだけではなく、
津波などの被害も発生します。

 

直近では2011年3月11日に東日本大震災があり、
多くの人が災害による被害を受けました。
その中には、高齢者も含まれており、
災害による死者や負傷者の多くは高齢者となります。

日本は高齢化社会が進んでいる為、
高齢者施設も年々増えています。
その中で高齢者施設の防災状況はどの様になっているのでしょうか。
介護施設の防災状況についてご紹介していきます。

☆災害時の家族や地域の役割☆
要介護高齢者の家族を対象にした質問紙調査を実施し、
「要介護者の災害準備が介護する家族側の要因」であることが明らかとなりました。
家族介護者の年齢が若かったり、介護経験が浅い、或いは経済的に苦しいなどの準備が十分に
なされていない状況が報告されています。
家族への呼びかけや支援で、要介護高齢者の災害準備を支援できるということです。

一方で、家族の7割が、災害準備の状況について不安を抱えていることも報告されています。
家族が不安を感じるのは、その準備状況に関わらず、移動に支援が必要な方を介護している場合、
そして介護者である家族自身が高齢であったり、女性であったり、
健康に不安を抱えている場合です。
つまりは、避難が必要となった場合に、自分と要介護者が避難できるかどうかというところに
不安を感じているわけです。
介護する家族が日中、仕事等で家を離れていることも多く、
家族がいない間に災害が発生する事もある為、災害発生時に家族がその場にいない、
またはその場にいても、手伝うことができないといった状況は十分に考えられます。

この様な場合に重要となるのが、地域の役割です。
要介護高齢者の災害準備に、家族と地域の関わりがあるかによって、準備状況が異なります。
日常会話程度の関わりよりも、介護に関連したサポートがある方が、
約1.5倍も災害準備が進むことが明らかになっています。
つまり、地域住民との関りは、いざというときの災害準備に繋がることが実証されたわけです。
要介護者の災害準備を進めるために、地域へアプローチするこも大切であるということです。

☆災害に備えて準備しておくもの☆
通常であれば非常食などを準備しておきますが、
要介護者の災害準備としては、「非常用介護食」「とろみ剤」が必要です。
災害時に支給されるパンなどは誤嚥の危険性がある為、
食べやすい介護食や水などでとろみをつけられるとろみ剤が必要です。

 

「常備薬」「お薬手帳」を持っておくと、
もしもの時に手帳を確認することで継続供給を行うこともできます。
要介護者の中には、複数の薬を飲んでおり、
継続して飲み続けなければいけない方もいる為、
常に災害に備えた量を確保・管理しておく必要があります。

「車いす」「杖」などの福祉用具も準備が必要です。
避難場所に速やかに移動する為には、要介護者の足となる用具や
おんぶ紐などの補助用具が必要となります。

電動ベッドやエアマット、人工呼吸器、吸引機などの電気が必要な医療機器を使っているお宅では、
停電時の対策も必要です。
ベッドは手動で操作する方法の確認、人工呼吸器は予備バッテリーの持つ時間や
手動で空気を送るアンビューバッグの使い方を覚えておくこと、
エアマットは、停電しても1週間程、底づきしないものにするなど、
もしもの時の準備が必要となります。

 

 

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