2021年6月28日
皆さん、こんにちは!
Freppa(フレッパ)広報担当です!
介護施設での生活は、毎日が単調で引きこもりがちになる方が少なくありません。
その背景には、
「他人との共同生活にストレスを感じる」
「ささいなことで入居者同士がトラブルを起こす」
「生きがいを感じられない」
など、入居者の心を閉ざしてしまう要因があるからと考えられます。
この記事では、介護施設でのコミュニケーションの促進や、身体機能の向上などに役立つレクリエーションについて紹介します。
介護施設でレクリエーションに取り組む理由
介護施設でレクリエーションに取り組むことには、さまざまな理由があります。
身体機能を向上させる
年齢とともに運動量が減り、筋力や体力が衰えていくのは避けられません。
しかし、だからといって身体を動かさなければ、身体機能はますます退化していくばかりです。
レクリエーションを通じて、楽しみながら無理なく身体を動かすことができれば、身体機能の向上および健康維持も期待できるでしょう。
脳を活性化させる
身体機能と同様に、脳の機能も年齢とともに衰退する傾向にあります。
指先を使ったり、言葉を使ったりするレクリエーションを行うと、脳の活性化につながります。
その結果、認知症の予防や症状が進行するのを遅らせるなどの効果が期待できます。
他者とのコミュニケーションの促進
一人暮らしが長く人との触れ合いが少なかった人や、外に出ることが苦手な人などに注意したいのが、引きこもりや”うつ”の状況です。
レクリエーションに参加し、気の合う仲間ができて「楽しい」と感じることができれば、引きこもりからの脱出にもつながります。
QOL(生活の質)を向上させる
身体能力の向上や脳の活性化、コミュニケーションを促進することは、実は生活の質を高めることにもつながります。
レクリエーションを楽しみに心待ちにする気持ちが、日々の生活での生きる張り合いとなり、また、人との会話によって起こるストレスの解消にもつながります。
その結果、感情が安定し、介護をする人たちの負担の軽減が見込まれます。
介護施設でレクリエーションを行うポイント
介護施設でレクリエーションを行う上で、大切なポイントについて紹介します。
ポイント①:自尊心を傷つけない・敬意を忘れない
介護施設を利用する人の中には、レクリエーションの内容によって不快に感じて自尊心が傷つく人がいます。
たとえば、認知症の症状や身体が思うように動かせないという人でも、折り紙や塗り絵などをすることを幼稚に感じて、やる気を損ねてしまう恐れがあります。
また、高齢者の方々は人生の大先輩ですので、あらゆる場面において敬意を忘れることのないように心がけましょう。
ポイント②:安全に配慮する
レクリエーションを行う際にもっとも優先すべき点は、参加者の安全に配慮することです。
認知症の人が外へ出てしまったり、手芸や工芸などで針やハサミを使ってケガにつながったりするかもしれません。
参加者の動きに細心の注意を図り、事故やケガのないように運営する必要があります。
ポイント③:個人戦や難しいルールは避ける
ゲームを行うとどうしても勝ち負けが気になり、勝敗によって対戦した人とトラブルに発展する恐れもあります。
個人戦ではなくグループに分けて競えば気持ちの共有ができ、コミュニケーションも深められるでしょう。
ただし、グループ戦で行うゲームのルールが難しいと、心から楽しめなくなりかねません。
「ゲームに参加すること自体が楽しい」と思えるような取り組みを心がけましょう。
ポイント④:好みや個性を把握・本人の意思を尊重する
人には「歌が好き」「身体を動かすことが好き」「何かを作ることが好き」など、それぞれの好みや個性があります。
高齢者や認知症の方であっても興味がなければ、参加することがストレスになるかもしれません。
参加を無理強いせずに、本人の意思を尊重することが大切です。
介護施設のレクリエーションの4つの種類
介護施設で主に行うレクリエーションは、大きく4つの種類に分けられます。
(1)頭脳を使う
考えることで脳を刺激すると、脳の活性化につながり認知症の予防にも効果があります。
しりとり・なぞなぞ・簡単なクイズや計算・漢字やことわざの問題などで、普段使うことの少ない脳の部分の活性化を促します。
また、オセロ・囲碁・将棋など、対戦に熱くなり過ぎない程度に楽しむレクリエーションもおすすめです。
(2)身体を動かす
体力や身体機能の回復には、無理なく楽しみながら身体を動かすことが大切です。
ラジオ体操やボールを使った簡単な体操だと、身体に無理なく運動ができます。
また、自然に身体を動かせる玉入れや輪投げ・ボウリングなど複数で行う運動や、お手玉などで一人で楽しむ遊びもおすすめです。
(3)指先を使う
高齢者の方が小さい頃に慣れ親しんだ折り紙・塗り絵・手芸・お菓子作りなど、指先を使う遊びは身体の自由があまりきかない方でも楽しめます。
作品として仕上げることで取り組む楽しさや達成感が得られ、室内に飾ったり家族にプレゼントしたりして、やりがいを見つけやすいというメリットもあります。
また、ビー玉やおはじき・じゃんけんなど、簡単なルールで遊べる手遊びは、座ったまま誰でも楽しめるのでおすすめです。
(4)歌を歌う・楽器演奏
懐かしい音楽のメロディーは、幼い頃の記憶や若かりし頃の日々を思い出して、認知症の予防や脳を活性化させる効果が期待できます。
合唱などリズムに合わせて歌うことで肺機能を高め、さらに音楽を聴いたり演奏したりすることで、精神状態の安定も期待できます。
また、タンバリンやカスタネットなどの簡単な打楽器の演奏も、身体機能や脳の活性化に有効です。
まとめ
身体・認知機能の維持・向上や脳の活性化、老人性うつ・認知症の進行を抑制するなど、さまざまな場面で効果が期待できるレクリエーション。
入居者同士のつながりを深めることや、日々の生活の質を上げるためにもレクリエーションは重要な役割を果たします。
介護施設の入居者の日常が笑顔で過ごせるよう、積極的にレクリエーションを活用していきましょう。
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