ハチミツは腐らないって嘘?本当?

2022年6月8日

2022年6月8日水曜日

皆さん、こんにちは!
Freppa(フレッパ)広報担当です!

「はちみつは腐らない」というのを良く耳にします。
確かにはちみつは未開封状態でも2~3年程度の賞味期限がありますが、
賞味期限は「美味しく食べれる期間」になるので、
その期間を過ぎると、風味が落ちてきてしまいます。

では、開封後のはちみつは何日で腐ってしまうのでしょうか?
答えは「腐ることはない」です。
純度100%のはちみつは殺菌作用が強く、糖度が高いため、菌が繁殖しません。
しかし、市販されているものの中には、
水あめなどの添加物が入っている場合があるので、注意が必要です。

 

でははちみつが腐らない理由について深掘りしていきます。

まずは「含有水分量が少ない」からです。
はちみつに含まれている水分量は20%前後で、とても低い数値です。
ミツバチが採ってきたばかりの蜜は60%程ですが、
数日かけて、蜜の水分を飛ばし、
糖度を上げることで、保存にちょうど良い水分量まで水分を飛ばしています。

続いて「糖度が高い」です。
前述の通り、糖度が上がっている為、
腐りにくくなっています。
糖分が高いということは、細菌や微生物が入り込んでも、
水分を吸い取って糖分が勝ってしまうため、
細菌などが繁殖できない環境となっています。

「ミツバチがはちみつに注入する酵素」も理由の一つとなります。
花の蜜を巣の中の貯蔵係のミツバチに口移しで渡しますが、
この時にミツバチの唾液に含まれるグルコースオキシダーゼという酵素が蜜に入り、
果糖とブドウ糖に分解をします。
また、この酵素が過酸化水素を発生させることで、強い抗菌力が得られる為、
菌の侵入と繁殖を防ぐことができます。

 

 

性質的な理由で挙げると「酸性の食品」であることもあります。
中性の食品が非常に腐りやすいと言われていますが、
はちみつは弱酸性のため、生物が生きられない環境になっています。
はちみつ自体は弱酸性ですが、カリウムやカルシウム、
マグネシウムといったミネラルがたくさん入っているため、
食べると体内でアルカリ性に変化します。

はちみつの純度によっては、腐ることもあります。
純度100%のはちみつであれば、上記の通りで腐ることはありませんが、
はちみつに入っている添加物の割合によっては腐ることもあります。
添加物には殺菌力もなければ、水分や糖分の含有量も全く異なってしまうという理由からです。

はちみつの保存方法については、
「ガラス瓶で常温保管」が理想です。
はちみつは白く固まってしまう「結晶化」が起きやすく、
この現象が発生すると、とろみ感が無くなってしまいます。
その為冷凍保管などはオススメできません。
また、タッパなどのプラスチック容器は、臭いがついてしまったり、
湯煎する際に不便だったりする為、空き瓶に詰め替えることをオススメします。
ガラス瓶であれば、蓋もしっかり締められるので、
蓋もこみでガラス製の瓶を選ぶ様にしましょう。

ここまではちみつが腐らないことについて説明してきましたが、
保管状況によっては腐るケースもあります。
例えば、はちみつを使用する際に、
指をそのまま入れたり、パンくずが入ってしまうなどして、
細菌が入り込み、カビが生えてしまうケースもあります。
他にもはちみつをすくうスプーンに水分がついていたり、
金属製のスプーンではちみつの成分を壊してしまうこともあります。

また、高温下に放置してしまうと
栄養素が死滅してしまう為、とろみ感が無くなり、本来のはちみつで無くなります。
振動によっても結晶化が進む為、静かな場所で常温放置する様にしてください。

 

 

 

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